オスカー俳優ロバート・レッドフォード、俳優業からの引退を表明! 60年のキャリアに「もう充分じゃないか」と終止符

ロバート・レッドフォード

名優ロバート・レッドフォード(81)が、俳優業からの引退を表明した。

ロバート・レッドフォードは、9月に全米公開予定の映画「The Old Man & The Gun(原題)」が、自身にとって最後の出演作になるとEntartainmentWeeklyに対して肯定。「絶対とは言わないけれど、この作品で俳優としてのキャリアを締めくくるのがいいと考えている」と明らかにした。

今月82歳になる大御所は、「これからは隠居するつもりだ。21歳のころからずっとこの仕事を続けてきたのだから」と、60年にわたるキャリアについて「そうだね、もう充分じゃないか?」と思ったことを明らかにしている。「もっと楽観的に、ポジティブに別の世界へ踏み出してもいいだろう?」

20世紀を代表する名優として知られるロバート・レッドフォードは、1959年にブロードウェイでデビュ、1969年の公開作「明日に向って撃て!」でブレイクを果たした。1980年には、初監督映画「普通の人々」でアカデミー監督賞を受賞し、演技のみならず、製作としてもその手腕を発揮。ハリウッドにおいて、ふたつのフィールドで初めて大成した先駆者として、その地位を確立した。

21世紀に入ってからも、ロバート・レッドフォードは二足のわらじでの活動を続けており、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014)といった娯楽作にも出演。ベテランの風格で凄みを加え、いまだ衰えない存在感を示し続けている。

最後となる作品「The Old Man & The Gun」で彼が演じているのは、実在の犯罪者フォレスト・タッカー(1920-2004)だ。

「自分にとって、このタイミングで演じるには素晴らしいキャラクターだったよ。彼のどんな部分に魅せられたかといえば、17の銀行を襲い、17回逮捕され、17回も収監されたところなんだ。そして彼は17回も脱獄した。この部分に感銘を受けたよ。観客にそれが伝わればいいけれど」

なお、本作の日本公開予定については、現時点では不明だ。