女優のエマ・ワトソン(28)が、妊娠中絶手術を受けられず、結果的に流産となり自らの命も落としてしまったアイルランド人女性にメッセージを寄せた。
アイルランドでは、1983年の住民投票で成立した憲法により、まだ生まれていない者の生存権を認め、女生と胎児の生存権は同等とされている。この条項のために毎年何千人ものアイルランド女性が中絶手術のために英国へ行ったり、中絶ピルを入手したりしている。
しかし今年5月、国民の投票により「年内にも新たな人工妊娠中絶に関する法案を制定する」ことが決定。新たな法案では通常、妊娠12週まで、特別な状況下では24週まで中絶が認められる予定だ。
この中絶容認を求める動きは2012年に加速した。インド人のサビタ・ハラパナバールさんがゴールウェイ大学病院で流産しかかっていたところ、中絶手術を拒否され死亡したことがきっかけとなった。
Peopleによるとエマ・ワトソンは、このサビタさんへ公開レターを送った。
「あなた(サビタさん)はこのムーブメントのきっかけになんてなりたくなかったでしょう。あなたはただ、自分の命が助かる手術が欲しかったんだと思います」
「小さい、またはグローバルなコミュニティは、この社会的な不公平さによって起きた死を悔やみ続け、動き、宣言します。亡くなった方たちや、社会へ訴える者への約束を歌います、もう二度とないように」
「安全な中絶手術のためにイギリスへ渡って来なければならなかった女性たちにとって、正義を勝ち取ることは難しかった」
最後にエマは「解放にむけて、正義の再生にむけて、私たちは戦い続けます。愛とお悔やみと共に」とまとめ、パワフルなメッセージを発信した。