“世界一稼ぐモデル”として知られるジゼル・ブンチェン(38)が、「完璧に見える」トップモデルの裏側を告白。「自殺すら考えた」というつらさを語った。
ジゼル・ブンチェンといえば、類まれな美貌とスタイルを持つ、スーパーモデルの代名詞的な存在。数々のハイブランドのランウェイを歩き、広告、雑誌の表紙を飾り、さらに夫はNFLのスター選手トム・ブレイディと、どこからどう見ても完璧な人生を歩んでいるかのように見えるが、実は不安症と闘ってきたという。Peopleのインタビューで、自信の“つらさ”を赤裸々に語った。
「外側から見れば、完璧に見えるでしょう。でも実際どんなものかなんて、誰にもわからない。いまが自分の弱さをシェアするタイミングだと思った。そのことが、私が乗り越えてきたもの、変わらないものに気づかせてくれた。だっていまの私があるのは、その経験のおかげなんだから」
ジゼル・ブンチェンの自伝「Lessons: My Path to a Meaningful Life(原題)」によれば、2500万ドルという破格で「ヴィクトリアズ・シークレット」との契約にサインしたころ、彼女はひどい不安症を抱えていたという。初めてパニック発作を起こしたのは、2003年のこと。さらに閉所恐怖症を発症することにもなったが、こういった問題を抱え込むことに「罪悪感があった」と明かしている。
「無力感があった。世界がどんどん小さくなっていくようだった。息もできないと思っていた。生きてきた中で、最悪の気分だった」
ついにジゼルは「バルコニーから飛び降りてしまえば、これは終わるんじゃないか。世界が縮こまっていくという思いに悩まされることは、もうないんじゃないか」と、自殺すら考えたことを明らかにした。
ジゼル・ブンチェンにとって最悪の日々は、プロの手を借り、薬を処方されることで幕を閉じた。彼女は薬に頼るだけではなく、タバコ、アルコール、砂糖を断ち、また瞑想やヨガといった方法で精神を安定させるようになった。当時、彼女はレオナルド・ディカプリオと交際中だったが、のちに破局。「私の痛みの原因になっているのならば、断つべきだと思った」と、ジゼルは当時を振り返っている。