世界中で大人気のチャットアプリ「スナップチャット」のフィルターを使っている時のような顔になりたい!と整形を考える若者が増えてきているという。TeenVogueが伝えている。
「スナップチャット」の人気の秘密といえば、顔を面白く加工できる「フィルター」。このフィルターは、面白い顔のみでなく、肌をきれいに見せたり、目を大きくみせたり、顔を小さくするといった機能あり、普段の自分より「盛れる」可愛い写真や動画を取ることができると若者を中心に大人気だ。
しかし、医者によるとこうした加工された写真に対する慣れが、自分の容姿に対する不満を与え、整形や身体醜形障害(BDD)につながっているという。身体醜形障害とは、自分の容姿を酷いと感じ、自分の身体や美醜に極度にこだわることだ。
JAMA(米国医師会雑誌)が発表した、最新のレポートによると、若者における顔の整形手術が上昇の傾向にあるようだ。多くの人が、特定の角度や、照明を使った自分の写真を、医師のもとに持ってくるという。そして自分の1番「盛れた」写真のような顔に整形したいといった依頼が増えているそうだ。
2017年、アメリカの顔面整形・形成外科アカデミー(AAFPRS)が行った調査によると、整形手術の相談に来た人の55%が、もっと綺麗なセルフィを撮りたいと整形手術を希望しているという。これは2015年では、42%だった。
アプリを使って加工された自分の顔の写真に慣れてしまい、現実とはかけ離れた「完璧」な容姿を求める人が増えているようだ。
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「私は、加工された非現実的な写真をたくさん見てきました。患者さんたちは、最高版の自分の姿を求めており、そういった人たちに、非現実的な理想を与えてしまっています」-Dr. Vashi
最後に、JAMAは、医師にソーシャルメディアが、人の自尊心や、容姿に求める理想にどう影響があるのかを理解しなければならない。そして、改善する方法を患者と共に、探していくべきだと話している。