海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。そのシーズン2が、8月29日(水)からHuluで独占配信となる。主演のエリザベス・モスから、日本視聴者へのメッセージと、撮影の舞台裏が垣間見えるメイキング画像が公開された。
マーガレット・アトウッドの同名ベストセラー小説をドラマ化した本作。環境汚染で不妊率が増し、少子化が問題となる中、妊娠ができる健康な身体を持つ女性は、<子どもを産むための道具=侍女>として上流階級の夫妻のもとに送り込まれることが定められた世界。侍女として仕えることになった主人公オブフレッド(エリザベス・モス)の目線を通し、この絶望的な世界を生き抜こうとする侍女たちの姿を描いている。
この度到着したメッセージ映像では、日本の視聴者へ向けて本作の見どころを聞かれたエリザベス・モスが「この作品はとても面白いの。しかも、今までのドラマの常識を覆すと思うわ。Huluで観てね!」とコメント。
エリザベス・モスが語るとおり、シーズン1の配信後、その影響は実社会にまで及び、各地で侍女の格好をした女性たちが中絶関連法案への抗議活動やデモに参加したことでも話題となりました。侍女の特徴的な赤いケープと白い帽子は、女性の抵抗のシンボルとなった。
そういった社会への影響についてエリザベス・モスは「私たちがレジスタンスのシンボルを与えたのだとしたら、それは素晴らしいことです。どんなテレビ番組よりもカッコいいと思います」とコメント。
さらに、クリエイターのブルース・ミラーは、トランプ政権の誕生や昨年の「#Me Too」運動はシーズン2の脚本にも影響を及ぼしたと言う。「脚本家を採用する際、実社会の出来事に精通していて興味を持つという基準を設けています。世界が変わるにつれて人間も変化するため、ドラマにも変化が必要です。ただし、ドラマのメッセージがどのように個人の日々の生活に当てはまるのか、ドラマと実社会の関係性に関する解釈は視聴者のみなさん一人ひとりの解釈に任せています。」と語っている。
主人公が仕える司令官を演じるジョセフ・ファインズは、本作はもちろん、他のテレビや映画で女優や女性スタッフが重要な役を獲得しはじめたことについて「それは正しい事だと思うし、私たちがこうやって不平等さについて話している事こそが重要です。けれどまだ道のりは長い。私は多くの女性ディレクターや脚本家と仕事をしてきたけど、まだ十分ではありません。」とコメントし、テレビや映画業界でも男女平等への旅はまだ始まったばかりだと語っている。
本ドラマは、実社会にも大きな影響を及ぼす衝撃的な内容だが、その撮影現場についてブルース・ミラーは「驚くほど楽しい現場です。侍女のエキストラたちは、メンタルが強く素晴らしい俳優たちです。雨の中だろうと、雪が降っていようと、極寒の中でも、彼女たちはユーモアを忘れず全力で演技に挑んでくれました。」と、エキストラたちの演技も絶賛。
そんな彼女たちについて、侍女たちの教育係である”リディアおば”を演じるアン・ダウドも、「冗談抜きで、登場する全ての侍女たちは、皆エミー賞受賞に値する」とコメントしている。この度解禁となった撮影のメイキング画像にも、冷たい雨に打たれるシーンの撮影ながら、真剣にディレクターの指示を聞く侍女たちの姿が。エリザベス・モスだけでなく、エキストラも含めた侍女たちの迫真の演技もシーズン2の見どころとなりそうだ。
STORY
環境汚染で不妊率が増し世界中で少子化が問題となっている中、かつてのアメリカ合衆国から多くの領土を奪い宗教主義国家“ギレアド共和国”が誕生する。この国では、子供を産むことができる健康な女性は司令官と呼ばれる富裕層の子孫を残すために侍女として仕えるよう定められていた。ウォーターフォード司令官夫妻に仕える侍女、オブフレッド(=フレッドのもの)となったジューンは、絶望の世界の中で生き別れになった1人娘のハンナに再会することだけを願い、生き抜くことを決意する…。
産んだばかりの赤子を抱え投身自殺を図った侍女を、自分たちの手で罰するよう命ずる教育係に反旗を翻した侍女たち。誰にも逆らうことを許されない世界で彼女たちを待っていたのは、収容所での過酷な労働と想像を絶する厳しい罰だった…。そんな中、オブフレッドが妊娠の兆しをみせる。この妊娠に関して“秘密”を知る夫人とオブフレッドの間には緊張が走る。検査が終わり、帰り支度をするオブフレッドに対し、看護師が一言「成功を願うよ、ジューン」と言い残し、部屋を出て行く。「ジューン…?」、ブーツを履こうとするとそこには1本の鍵が入っていた…。
配信情報
Hulu プレミア 「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン 2(全 13 話)
8 月 29 日(水)から、独占配信スタート(字・吹)