映画「スパイダーマン:ホームカミング」でミシェル役を演じた、ゼンデイヤ。黒人の父と白人の母に生まれた彼女は、最初、ミシェルを白人だと想定していたことを「Marie Claire」のインタビューで明らかにした。
当初、彼女が演じるのは、原作でスパイダーマンの彼女、白人のメアリー・ジェーン・ワトソンだと言われていた。しかしながら、彼女はメアリーと同じニックネーム、「MJ」を持つミシェル・ジョーンズという名前の少女であることが映画公開後、判明した。
インタビューで、ゼンデイヤは、オーディションを受けたヒロイン役を、白人だと思っていたことを明かした。彼女は役を確保するために、ハーフ・ブラックである彼女自身を、ストレートヘアにすることによって、違う雰囲気に見せようとしたという。
「架空のキャラクターなんだから、誰がどうやって演じてもいいはずなのに、私は最初、彼らの基準に合わせて演技しないといけないと思っていたの」「人種的に彼らのイメージに寄せないとってね」とゼンデイヤは語る。
しかしながら、その必要はなかったようだ。同作のプロデューサーたちは、キャラクターを特定の人種に決めつけるようなことはしていなかった。彼らはゼンデイヤが演じるミシェルを尊重する姿勢を持っていたのだ。
同作では、ピーター(スパイダーマン)が想いを寄せる相手を演じる、ハーフ・ブラックの女優ローラ・ハリアー、またピーターの親友を演じるフィリピン系のジェイコブ・バタロンがキャスティングされている。その上、ゼンデイヤ演じるミシェルは作品中、ストレートヘアではなく、ばねのようにカールのかかったヘアスタイルで登場する。まさに多様性のキャスティングなのだ。
「ストレートヘアにする決断をしたことを覚えてるわ」「私は彼らが多様性を受け入れてキャスティングすることを知らなかったのよ」とゼンデイヤは語った。
ゼンデイヤ演じるミシェルは、次作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で再び出演することが明らかになっており、現在撮影が進行している。