【小悪魔ビート・プリンセス】アレクサンドラ・スタンが思う、セクシーなファッションって? 「露出=セクシーじゃない」と熱弁・来日インタビュー

アレクサンドラ・スタン

ルーマニア出身の歌姫アレクサンドラ・スタン(29)が、最新アルバム、そしてベストアルバムのプロモーションのために来日。2016年の初インタビュー以来の活動や、ファッションについての話を聞いた。

アレクサンドラ・スタン

【小悪魔ビート・プリンセス】アレクサンドラ・スタン、アルバムタイトル「MAMI」に込めた意味は? 「日本では女の子の名前だけど…」・来日インタビュー

2018年10月10日

――本日のスタイリングのポイントは?

アレクサンドラ: 明確なテーマを設けてはいないんだけど、ウィッグをかぶったのは、日本の女の子にインスパイアされて。初めて来日したころもウィッグをかぶっていたから、ベストアルバムも出ることだし、初心に立ち返る意味でもあるの。それからルーマニアのデザイナーの服を着るって決めていて、このパンツは(地元のブランド)「BABS」のもの。今日はアーバンルックにしてみたわ。
(夏っぽい格好ですね)そう、それから1990年代後半から2000年代初頭っぽいの!

この日の衣装は夏仕様

(日本だと胸元をガッツリ見せるような恰好は、少々敬遠されがちです)

アレクサンドラ: そうみたいね。でもタートルネックだってセクシーじゃない。胸の谷間を見せなくたって、白いノースリーブのタートルネックなんてどう? 肌を見せなくたってセクシーにはなれるわ。

(露出は苦手だけど、セクシーな恰好がしたいファンには、そういうスタイルを薦めたい?)

もちろん! 私の地元も夏は暑いし、ビーチも近いから、ルーズなスタイルが好みだけど、お出かけしたり、アーティストとしてステージに立つなら、長いパンツをはいて、タートルネックを着ちゃう。だって誰ともかぶらないでしょ? みんなが露出している中で、私は出さないの。それがセクシー。長袖のタートルネックや、自転車選手がはくようなショートタイツもいいわね。
(逆転の発想ですね)特に男の子の前で見せすぎると、想像力を働かせる喜びを奪うことになっちゃうでしょ?(笑)
https://www.instagram.com/p/Bl–Xv9lCcc/
(キム・カーダシアンの写真を見せながら)例えばこんな感じとか。彼女も日本に来ていたのよね?(笑)
こうやって他の人からインスピレーションを得ることもあるの。日本の女の子はおしゃれだから、いつだって日本に来るとインスパイアされる。フェミニンだったり、ファッショナブルだったり、快適だったり、いろいろな要素をうまく取り入れているから。

――インスタグラムを拝見すると、この夏は世界各地でライブをされていたようですが、いかがでしたか?

アレクサンドラ: ポーランドは日本より寒かったけれど、森の中にある会場でパフォーマンスできて素敵だった。野外オペラみたいな感じ。トルコでは、映画の舞台にもなったトロイへ行ったわ。ルーマニアに少し帰って、そのあとはカナダへ。めちゃくちゃ寒かったの!(笑)
でもイベントは最高だった。暴力や、職場での嫌がらせに思い悩む女性を支援し、女性の権利を向上させるためのものよ。そんな場で、女性を代表してパフォーマンスするためのアーティストとして、私を選んでもらえたということを誇りに思う。そして日本へ戻ってきたの。これが終わったらルーマニアに戻って3日ほど休むわ。そしたらまたトルコよ!

――少しお聞きしただけでも、多彩な経験をされていることがわかります。楽曲作りにご自身の体験は反映されていますか?

アレクサンドラ: イエス、イエス! 新たにチームを作ったんだけど、女性だけなの。ルーマニアにおける、最高の女性たちよ。現在のムーブメントもあるし、女性を助けるような活動をしたいの。次のアルバムは女性だけで作ったり、女性バンドだけを従えてツアーをしたり、なんてことも考えてる。
私がいる音楽業界は男性社会だから。アーティストやダンサー、秘書、あなたみたいなレポーターは別として、ビジネスウーマンはルーマニアじゃ珍しい存在なの。インスパイアを与えられるような成功した女性はなかなかいないから、女性の地位をもっと向上させたい。私たちは、私自身を含めた3人のチームでスタートさせるの。でも男性とも仕事は続けるわよ!(笑)

アレクサンドラ・スタン

――ファンへのメッセージをお願いします。

まず何より、心から愛していることと、私の音楽を聴いてくれたり、アルバムを買ってくれたり応援してくれていることへ感謝を伝えたい! そして「MAMI」をみんなに聴いてほしい。もちろん、ベストもね。私と同じくらい、みんながワクワクしてくれるといいな。

インタビュー前編はこちら

アレクサンドラ・スタン

【小悪魔ビート・プリンセス】アレクサンドラ・スタン、アルバムタイトル「MAMI」に込めた意味は? 「日本では女の子の名前だけど…」・来日インタビュー

2018年10月10日

リリース情報

ザ・ベスト~デラックス・エディション
THE BEST – DELUXE EDITION

2018.10.10
CD+DVD / ¥3,300+税

■“小悪魔ビート・プリンセス”という一大ブームのきっかけとなるデビュー・アルバム『サクソビーツ』(2012年)と、それに続く『クリシェ』(2013年)。そして新境地を魅せつけた『アンロックド』(2014年)『アレスタ』(2016年)『マミ』(2018年)により、さらなるステージへと上りつめ、全世界から愛される存在として進化し続けるポップ・アイコン、アレクサンドラ・スタン初のベスト・アルバム!

■日本独自企画『ザ・ベスト』には、デビュー・シングル「ロリポップ(パラム・パム・パム」をはじめ、彼女の代表曲でもあり、欧州7ヵ国で1位、世界20ヵ国以上でトップ 10入りする世界的ヒットとなった「ミスター・サクソビート~恋の大作戦~」、同じルーマニア出身のシンガー、インナと初共演しファンを驚かせたサプライズ・ヒット「ウィ・ワナ feat. ダディー・ヤンキー」、女優・広瀬アリスがヒロインを演じる映画『巫女っちゃけん。』の主題歌「フェイヴァリット・ゲーム」(日本限定シングル)など、“アレクサンドラ・スタン”そのすべてを余すことなく収録!