イギリスが誇る人気ポップスター、オリー・マーズの約2年ぶりとなる新アルバム『ユー・ノウ・アイ・ノウ』が11月21日に発売となる。
今作は、ポップなオリー節が炸裂した新曲14曲と、過去のヒット作14曲が詰まったベスト盤で構成されており、オリーの魅力を存分に味わうことができる、楽しみな内容となっている。
そこでこのコラムでは2回に分けて、オリー・マーズの新アルバムの全貌に迫っていきたい。
第1回目のコラムでは、アルバムに収録される14曲の過去のヒット曲をピックアップしながら、オリーのデビューからこれまでの軌跡や、過去4回の来日について振り返った。
第2回目の今回は、新アルバムに収録された14曲から、特に注目したいものをピックアップして紹介していこう。
オリー・マーズ最新アルバム『ユー・ノウ・アイ・ノウ』注目曲ピックアップ
Moves feat. Snoop Dogg|ムーヴス feat. スヌープ・ドッグ
オリー・マーズ新アルバムからのリード・シングル「ムーヴス feat. スヌープ・ドッグ」は、エド・シーランと、彼と共に大ヒット・シングル「シェイプ・オブ・ユー」を手がけたスティーヴ・マックが作詞・作曲を担当。さらに人気ラッパーのスヌープ・ドッグが参加していることでも話題の一曲。心地よいグルーヴィーなベースラインにのせて軽快に歌うオリーと、圧倒的な存在感を醸し出すスヌープのラップが絶妙な味わいを生み出す、最高の一作となっている。オリーはスヌープについて、「この曲にスヌープは完璧だったんだ。彼ほど個性のあるラップをできる人はいない。彼はすごいオリジナルだ」と語っている。
オリーがクラブで大変身! あの“Mr.ビーン”も登場するコミカルなMVは必見
また同曲のミュージック・ビデオも絶対必見の仕上がりとなっている。客でにぎわう夜のクラブに忍び込んだ、“超イケてない”青年オリー・マーズが謎のドリンク「Moves」を飲むと、たちまち超クールに大変身!スムーズなダンスムーブで意中の女性を見事GETするというストーリー。この中で、オリーを手助けするバーテンダーとして登場するのが、イギリスの人気コメディーシリーズ「Mr.ビーン」のビーン役で有名なローワン・アトキンソン。セリフはないが、その独特の表情と仕草だけで爆笑を誘う演技はさすがとしかいいようがない。なお、この「ムーヴス」のMVは、ローワン・アトキンソンが主演する新作スパイ・アクション・コメディ映画『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』(日本: 11月9日公開)のエンドロールで流れることも発表されている。
Olly Murs – Moves (Official Video) ft. Snoop Dogg
さらにこのMVの縦型ビデオも公開。本編と同じ場所で撮影されているが、オリーが、よりリラックスして、おふざけ満載のダンスを披露する楽しい映像となっている。
Olly Murs – Moves (Vertical Video) ft. Snoop Dogg
You Know I Know feat. Shaggy|ユー・ノウ・アイ・ノウ feat. シャギー
新アルバムのタイトルにもなっている「ユー・ノウ・アイ・ノウ feat. シャギー」はワクワクする楽しさあふれるポップな一曲。
自分に気がある女の子に、茶目っ気いっぱいにアプローチするオリー。君にはもうオシャレや駆け引きなんて必要ない。だって僕は君に夢中だし、君が僕に夢中なのも僕は知っているんだから・・。
この曲にはジャマイカのレゲエ・アーティスト、シャギーが参加。思わず踊りたくなるようなトロピカルなリズムにのせたラップで、陽気にこの曲を盛り上げている。
Feel The Same|フィール・ザ・セイム
「フィール・ザ・セイム」は、つきあっていた恋人を手放してしまった男の切ない恋心を歌う曲。キャッチ―ながらもどこか寂しさも漂うメロディーにのせて、彼女と別れて時が止まったまま思い悩む男の姿が描かれる。
どうして手放してしまったのかな。抱きしめたいのは君だけなのに・・
一人で悶々と自答し続ける自分。前に進まないといけない。次の出会いを探さないといけない。だけど、彼女と経験したあの感覚は、他の人とじゃ絶対に感じることはできないんだ。
君じゃないと愛も同じ感じがしないんだ・・Love Don’t Feel The Same.
Mark On My Heart|マーク・オン・マイ・ハート
「マーク・オン・マイ・ハート」は、オリーの優しいパーソナリティーがあふれ出るような作品。人生で出会ったさまざまな人たちの思い出が彼の心の中に一つ一つ刻まれて、そういった経験や思い出があるからこそ、僕はここまでやってこれた。今はもう遠くに離れていってしまった人もいるけど、僕はその思い出をずっと忘れない。
オリーが世界的なポップスターになる道のりには、実際にさまざまな人たちとの出会いがあったことだろう。そういった人たちすべてに感謝の気持ちを表しているような、オリーの優しさと謙虚さが伝わってくる一曲だ
Olly Murs – Mark On My Heart (Audio)
Take Your Love|テイク・ユア・ラヴ
「テイク・ユア・ラヴ」は、自分が片思いをしている女性に対して、君がつきあうべき男は僕だよとアピールする曲。
シンプルなアカペラ風コーラスからはじまり、美しく力強いピアノのバッキングにのせて、「今、君が付き合っている男なんて、絶対つまんない奴。僕が必ず君のハートを奪うよ。その時、その男は思い知るだろう」と自信満々に宣言。そしてEDM風のオスティナートへと変化する、楽しい構成の曲となっている。
Olly Murs – Take Your Love (Audio)
Maria|マリア
「マリア」は、ラテンの香りが漂う異色の一曲。ホテルで偶然出会った、スペイン語を話す女性マリアと情熱的な一夜を過ごした後、彼女は姿を消してしまう。あの夜が忘れられなくて、もう一度、彼女に会いたくてしょうがないのに、手掛かりはまったくない。知っているのは彼女の名前「マリア」だけ・・。
彼女はもういない。彼女は消えてしまった ―
ラテン系の切ないストリングスとギターのリズムにのせて、男の切ない思いと叫びが表現されている、味わい深い一曲だ。
☆豪華・多彩なアーティストが参加
今作では、上述のようにリード・シングル「ムーヴス」で、エド・シーランやスヌープ・ドッグとの共作・共演が実現。タイトル・トラックの「ユー・ノウ・アイ・ノウ」では、ベテラン・ラテン・アーティストのシャギーが参加。さらに「フィール・ザ・セイム」では、伝説の名プロデューサー、ナイル・ロジャースがギターで参加するなど、豪華で多彩なゲスト・アーティストが、オリーの作品の幅を広げ、一段と聞きごたえのある作品にしていることは言うまでもないだろう。
また前回のコラムでは、オリーがワン・ダイレクションのメンバーとも仲がよいことも紹介した。オリーがワン・ダイレクションの日本公演でのオープニング・アクトを務めたことを記憶している人も多いだろう。
このようにオリーは、音楽業界で幅広い交友関係を持っている。オリーの卓越した才能に加えて、彼のフランクで明るい性格がさまざまな才能を引き寄せているのだろう。
ちなみにオリーは最近、イギリスの空手歌姫として日本でも人気上昇中のソングライター、アン・マリーと意外な形で共演した。なんと空手の黒帯をもつアンが展開しているYouTubeの空手動画シリーズに、オリーがゲストとして登場したのだ。
Karate with Anne-Marie [Episode 5: Olly Murs]
動画の中でオリーはアンと楽しく談笑。しかし実際に練習がはじまると、真剣なまなざしでキックやパンチ、そしてヌンチャクの技を見事にこなすなど、すぐれた運動能力・センスの良さを披露している。
ファンとしては、今後は2人のコラボに期待したいところだ。
約2年ぶりの新作『ユー・ノウ・アイ・ノウ』は新作&ベスト盤の最強2枚組!
2010年のデビューから、4つの全英1位シングルと8つのトップ10シングルを世に送り出し、2ndアルバム以降は4作連続全英チャート1位獲得という、輝かしい業績を積み重ねてきたオリー・マーズ。その卓越した音楽センスはもちろんだが、それに加えて、会う人を一瞬で虜にしてしまう、陽気でフランクな人柄や、皆を最高に気持ちよくさせてくれるエンターテイナーとしての優れた能力、そういった要素全てがオリーの魅力と言えるだろう。
間もなくリリースされる新アルバム『ユー・ノウ・アイ・ノウ』は、オリーのみが知る新曲たち(アイ・ノウ)を収録した Disc1 と、誰もが知っている(ユー・ノウ)ヒット曲たちを収録したDisc2 からなる2枚組構成となる。
Disc2 にはオリーの過去5枚のアルバムから本人がセレクトしたヒット曲が、たっぷり14曲収録。国内盤が存在しない1stと2ndアルバムからも計3曲が収録されている。オリーの音楽をまだあまり聞いたことがない人には、最高の入門盤になるだろう。またオリーの曲を聞いてきた人にとっても、イギリスNo.1ポップスターに上り詰めたオリー・マーズが自ら選んだ珠玉のヒット曲の数々を堪能してほしい。
https://www.instagram.com/p/Bp7YTkxhqH2/
リリース情報:
Olly Murs | オリー・マーズ
You Know I Know | ユー・ノウ・アイ・ノウ
2018年11月21日(水)発売
UK: 11月9日(金)発売
SICP-5925〜5926 \2,800+税
●歌詞・対訳・解説付き ●2枚組
エド・シーラン作詞・作曲、「ムーヴス feat. スヌープ・ドッグ」収録!
■トラックリスト
DISC 1
- Moves feat. Snoop Dogg|ムーヴス feat. スヌープ・ドッグ
- Go Hard|ゴー・ハード
- Love Me Again|ラヴ・ミー・アゲイン
- Excuses|エクスキューゼズ
- You Know I Know feat. Shaggy|ユー・ノウ・アイ・ノウ feat. シャギー
- Feel The Same|フィール・ザ・セイム
- Somebody New|サムバディ・ニュー
- Mark On My Heart|マーク・オン・マイ・ハート
- Take Your Love|テイク・ユア・ラヴ
- Maria|マリア
- Talking To Yourself|トーキング・トゥ・ユアセルフ
- Younger|ヤンガー
- Love You Better|ラヴ・ユー・ベター
- Footsteps|フットステップス
DISC 2:
- Dance With Me Tonight|ダンス・ウィズ・ミー・トゥナイト
2nd AL『イン・ケース・ユー・ディドゥント・ノウ』&3rd AL『ライト・プレイス・ライト・タイム』国内盤収録 - Troublemaker feat. Flo Rida|トラブルメイカー feat. フロー・ライダー
3rd AL『ライト・プレイス・ライト・タイム』収録 - Up feat. Demi Lovato|アップ feat. デミ・ロヴァート
4th AL『ネヴァー・ビーン・ベター』収録 - Heart Skips a Beat feat. Rizzle Kicks|ハート・スキップス・ア・ビート feat. リズル・キックス
2nd AL『イン・ケース・ユー・ディドゥント・ノウ』&3rd AL『ライト・プレイス・ライト・タイム』国内盤収録 - Dear Darlin’|ディア・ダーリン
3rd AL『ライト・プレイス・ライト・タイム』収録 - Wrapped Up feat. Travie McCoy|ラップド・アップ feat. トラヴィー・マッコイ
4th AL『ネヴァー・ビーン・ベター』収録 - 7. You Don’t Know Love|ユー・ドンド・ノウ・ラヴ
5th AL『24 HRS』収録 - 8. Kiss Me|キス・ミー
4th AL『ネヴァー・ビーン・ベター(スペシャル・エディション)』(輸入盤)収録 - Please Don’t Let Me Go|プリーズ・ドント・レット・ミー・ゴー
1st AL『オリー・マーズ』&3rd AL『ライト・プレイス・ライト・タイム』国内盤収録 - Thinking Of Me|シンキング・オブ・ミー
1st AL『オリー・マーズ』収録 - Unpredictable (with Louisa Johnson) |アンプリディクタブル (with ルイーザ・ジョンソン)
5th AL『24 HRS』収録曲の新バージョン(配信限定シングル) - Grow Up|グロウ・アップ
5th AL『24 HRS』収録 - Busy|ビジー
1st AL『オリー・マーズ』収録 - Right Place Right Time|ライト・プレイス・ライト・タイム
3rd AL『ライト・プレイス・ライト・タイム』収録
オリー・マーズ プロフィール
- イギリス出身、1984年5月14日生まれ(現在34歳)
- 2009年に英オーディション TV 番組「X ファクター」に当時25歳で参加。歌唱力はもちろん、ステージ上から観客を惹きつけるスター性や人懐っこいキャラクターで見事準優勝に輝く。審査員サイモン・コーウェルは、オリーの初ステージを採点した際に「こんなに簡単に合格を出せたことはないよ」と大絶賛!
- 大のサッカー好きとしても知られ、ケガで選手生命を絶たれるまで、セミプロリーグでサッカーをしていたほどの実力の持ち主である。
- 2010年にリリースしたデビュー・シングル「プリーズ・ドント・レット・ミー・ゴー」でいきなり全英チャートで初登場 1 位を獲得し、デビュー・アルバム『オリー・マーズ』は全英2位に。その後は、4つの全英1位シングルと8つのトップ10シングルを世に送り出し、2ndアルバム以降は4作連続全英チャート1位獲得という不動の国民的スターの地位を築き上げた。
- 2013年11月の初来日時には単独公演が完売し、同時期に行われたワン・ダイレクションの初来日公演にもオープニング・アクトで登場。また、翌年2月には東阪での単独公演で再来日し、両公演とも完売。日本国内でも多くのファンを獲得している。
- 約2年前にリリースされた前作『24 HRS』をひっさげて行われた UK ツアーでは24公演でソールドアウトし、60万枚以上のチケット販売数というライブアクトとしても堂々の人気っぷり。
- 2018年1月から放送されたオーディション番組「The Voice UK」の審査員に抜擢。トム・ジョーンズ、ブラック・アイド・ピーズのリード・メンバーであるウィル・アイ・アム、ジェニファー・ハドソンと共に審査員として番組を盛り上げた。2019年に放送される次のシーズンでも審査員を務めることが発表されている。
ディスコグラフィー 過去4作連続全英1位獲得!
1st 『Olly Murs』 <UK 初登場2位> *国内盤なし
★2010年11月27日発売
★Sg「Please Don’t Let Me Go」 <最高1位>
★Sg「Thinking Of Me」 <最高 4 位>
2nd 『In Case You Didn’t Know』 <UK 初登場1位> *国内盤なし
★2011年11月25日発売
★Sg「Heart Skips A Beat feat. Rizzle Kicks」 <最高1位>
★Sg「Dance With Me Tonight」 <最高 1 位>
3rd 『Right Place Right Time』 <UK 初登場1位>
★2013年10月9日発売(UK:2012年11月26日発売)
★Sg「Troublemaker feat. Flo Rida」 <最高1位 2 週連続>
★Sg「Dear Darlin’」 <最高 5 位>
4th 『Never Been Better』 <UK 初登場1位>
★2015年1月14日(UK:2014年11月21日発売)
★Sg「Wrapped Up feat. Travie McCoy 」 <最高3位>
★Sg「Up feat. Demi Lovato」 <最高 4 位>
5th 『24 HRS』<UK 初登場1位>
★2016年11月24日発売(UK:2016年11月11日発売)
★Sg「You Don’t Know Love」 <最高 15 位>
★アルバムから「Unpredictable」にルイーザ・ジョンソンを迎えて配信限定リリース!